人生

モラハラ夫|自己愛性パーソナリティ障害と向き合う

近年、一般的に使われるようになってきた「モラハラ」という言葉。2015年にはユーキャンの新語・流行語大賞にノミネートされるなど、社会問題となっています。

モラハラとは”モラルハラスメント”の略で、言葉や態度で相手のことを精神的に追い詰める嫌がらせを指す言葉です。

私の夫もモラハラ気質があるのですが、夫の言動に傷ついたり、頭にきたときに、「モラハラ夫」とネットで検索すると、「モラハラは治らない。別れた方が良い。」という記事ばかりが目につきます。

しかし、普段は良き夫でモラハラさえ無ければこれから先も一緒にいたいという想いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私自身も別れたい訳では無いのです。子どものことは、愛してくれていますし、仕事も頑張っています。モラハラだけ改善すれば、これから先も一緒に暮らしたいと思っています。

少しでも、私と同じ気持ちの方のお役に立てればと記事を書いた次第です。これからもこのブログにて、モラハラ夫との生活について、悲しかった事、嬉しかった事、頭にきた事など、時には面白おかしく、時には感傷的にお伝えしていければと思っています。

今回は、「うちの夫はモラハラかも」と悩んでいる方に向けて、モラハラの特徴と原因についてまとめてみました。

モラハラ夫の特徴

①罵る

モラハラ夫は人が傷つくことを平気で言います。「そんなこともできないのか」「馬鹿とは喋りたくない」「お前は考えが甘い」など、人格を否定するようなことを言い、相手を精神的に追い詰めます。

②無視する

少しでも気に入らないことがあるとすぐに無視をします。普通の人であれば、すぐに切り替えて機嫌をなおすところ、いつまでも無視を続けます。自分は散々相手のことを罵倒して、相手が自分の言い分を伝えようとするとだんまりを決め込むなんてことも。

③責任転嫁

罵る、無視する、怒鳴るなど、精神的に追い込むようなことをしておきながら、相手が泣いたり怒ったりすると、「お前の態度にムカついたから無視したんだ」などと責任転嫁してきます。

④怒鳴る

気に入らないことがあると大きな声で怒鳴ります。怒鳴り出すともう手がつけられません。相手が何を言っても聞く耳を持ちません。

⑤マイルールがある

「ご飯は早炊き機能で硬めに炊く」「揚げ物は揚げたてしか食べたく無い」などマイルールがあります。それを行う手順まで決まっていることも。そのルールに従わないと、罵ったり怒鳴ったり。相手を傷つけることをしても平気です。ルールに従わない相手が悪いと思っているため、相手を傷つけた認識がありません。

⑥共感性/思いやりがない

たとえ相手の体調が悪かったとしてもマイルールに従わなければ罵倒するなど、人の立場でものを考えることができません。洗い物中に、ソファに寝っ転がってスマホゲームをしながら、酒を要求し、洗い物が終わるまで待たせるとキレるなど、自分中心でしか物事を考えられません。

モラハラの原因

モラハラ気質の人の多くが抱えていると言われているのが、自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)。

パーソナリティ障害とは、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる人に対して診断される精神疾患のことです。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、「自分はできる人間だ」と思い込んでいるために他者から否定されることを許容できず、怒り出したり、過敏に傷ついたりします。

さらに共感性が薄く、相手の立場に立って物事を考えることができないため、思いやりのない事を言ったり、自分でも意識せずして人を利用したりするような行動を取ることがあります。

自己愛性パーソナリティ障害は、「ナルシスト」と混同されがちですが、実は真逆です。

自己愛性パーソナリティ障害とは、心の底に強い劣等感やコンプレックスが渦巻いており、ありのままの自分を愛する事ができない障害なのです。そのため、自分は万能で有能な存在だと自己暗示をかけ、他者を見下す事で精神のバランスを保っています。

そのため、外では理想の自分を演じながら、身近な弱者を否定し傷つけています。この人格障害は無関心又は過干渉な両親に育てられ、健全な自己愛が育たなかったことが原因とされています。

モラハラ/自己愛性人格障害とどう向き合うか

おそらく、自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分の生きづらさに気がついていません。自分は特別な存在で、自分のしていることには全て正当な理由があると思い込んでおり、人を傷つけているという認識がないので、もし、誰かから嫌われたとしても理由が理解できないのです。

人を傷つけることは良くないことです。しかし、それは心の病がさせている事であり、その人だけに罪がある訳ではないのではないかと思うのです。自己愛性パーソナリティ障害の人も心に闇を抱えており理解されずに苦しんでいるのではないでしょうか?

私も夫の心ない暴言や、突然始まる無視に、精神的に追い詰められ、死んでしまった方が楽じゃないかとまで考えたこともあります。

離婚を切り出したことも何度もあります。しかし、旦那は首を縦には振りませんでした。

たしかに感謝や謝罪を口には出さないけど、妻も子どももかけがいのない存在だと思っていて、そういう気持ちがあるから、育児や家事も手伝っているのに、なぜ離婚したいんだと。

傷つけているという認識がない事はいけないと思いますが、夫が私や娘を大切に思ってくれている限り、私も夫の障害と向き合っていこうと思っています。

これからも、このブログで自己愛性パーソナリティ障害やモラハラについて、情報を公開していきます。

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