夫婦喧嘩

夫婦喧嘩も虐待になる?!赤ちゃんに与える影響は?

産後はホルモンバランスの影響や慣れない育児と家事の両立などの理由からイライラしてしまいますよね。夫婦喧嘩が増えたという夫婦も多いのではないでしょうか?

産後のイライラは、愛情ホルモン「オキシトシン」の影響です。赤ちゃんを守るために他人に対して攻撃的になってしまうのです。なので、ある程度は仕方ないこととして、割り切ることも必要なのですが、夫婦喧嘩も赤ちゃんに対する虐待になることを知っていますか?

そこで今回は、夫婦喧嘩が赤ちゃんに与える影響と、夫婦喧嘩をしてしまった際の赤ちゃんに対するフォローについてまとめてみました。

夫婦喧嘩が赤ちゃんに与える影響

福井大学とハーバード大学の共同研究によると、夫婦喧嘩を見て育った子どもは、脳の一部が萎縮してしまうという結果が出ています。特に、言葉の暴力を見て育った子どもの萎縮率は、身体的な暴力の6倍も高いことがわかったそうです。

また、記憶に関わる海馬や、感情において主要な役割を果たす扁桃体にも異常を来すとのこと。これにより、怒りや不安を感じやすくなり感情のコントロールができないキレやすい子になってしまうのだそうです。

また、視覚野の一部も萎縮してしまい、記憶力や学習能力の低下も見られるそうです。他にも、自分のせいで喧嘩をしていると思い込み、自己肯定感が低下したり、トラウマになり一生心に傷が残ることもあるそうです。

喧嘩というのは、暴言や暴力ももちろんそうですが、夫婦同士の無視も子どもにトラウマを植え付ける原因となります。

一度、心についた傷はそう簡単には治りません。赤ちゃんだからまだわからないだろうなどとは考えずに、夫婦喧嘩になりそうな時は、赤ちゃんへの影響を思い出して冷静に対処してください。

赤ちゃんの前で夫婦喧嘩してしまった時のフォロー

0歳の赤ちゃんでも夫婦喧嘩は聞いているとのことです。内容はわからなくても、怖いとか悲しいという感情にはなるようです。

もし、赤ちゃんの前で夫婦喧嘩をしてしまった時は、喧嘩になった理由を話して「あなたは悪くない」という事を伝えて抱きしめてあげてください。そして、仲直りを見せること。こうすることで、一時的にイライラして夫婦喧嘩をしてしまっただけで、お父さんとお母さんは仲良しなんだと安心してくれるそうです。

夫婦喧嘩に熱中してしまうと、赤ちゃんは置き去りになってしまうと思うのですが、仲直りした後は、ちゃんと赤ちゃんに愛情や関心があるという事をわかってもらう行動を心がけることが大切です。

適切なケアをすることで、心の傷は回復するそうなので、もしどうしたら良いか分からない場合は、専門の病院を受診しても良いかと思います。

抱え込まずに誰かに相談することが大切 

夫婦喧嘩が赤ちゃんに与える影響は知らなかったとしても、いけないことだというのは直感的に分かっていたのではないでしょうか。わかっていてもどうしようもなかったのではないでしょうか。

人間は誰でも頭にくる時がありますし、産後のイライラは産後一年くらいは続くもの。なので、赤ちゃんの前での夫婦喧嘩の回数が増えたからといって、自分を責めないでください。自分でも悪いことをしてしまった事は十分理解できているはずです。

私は、核家族化が進み、夫婦喧嘩の仲裁役がいないことも大きな原因ではないかと考えています。大人の男性が怒鳴ったり暴れた時に妻ひとりではどうしたら良いのか困ってしまうのではないでしょうか。

そういう時は、迷わず誰かに助けを求めるようにしてください。実家が近ければ、実家でも良いですし、近くに頼れる人がいなければ警察に通報しても問題ありません。

警察は秘密保持が原理原則なので、相談した情報が外部に流れることはありません。あなたが夫を逮捕して欲しいと訴えれば傷害事件として取り上げられますが、そうでない限り相談に乗って記録を残すだけです。

勝手に夫を逮捕したり、会社に連絡がいったり、赤ちゃんを取り上げたりすることはありません。困っている時に、きっと力になってくれるはずです。どうしようもないときは我慢せずに警察に助けを求めてください。

夫婦喧嘩は誰にでもあることです。自己嫌悪になったり恥ずかしいと思わなくて大丈夫です。一人で抱え込まないで誰かに相談してください。そして、根本の原因を解決しない限り、喧嘩は続くと思いますので、赤ちゃんの前で喧嘩をしないためにどうするべきか、夫婦でしっかり話し合ってください。

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