音楽系の大学や専門学校を卒業して、まったく違う業界で仕事をしている人は結構多いもの。なぜだと思いますか？学校では、音楽のテクニックや理論などの知識は教えてもらえても、音楽を仕事にするためのノウハウは教えてもらえないからです。
歌手になるためには、歌が上手いことやルックスが良いことも、もちろん大切かもしれませんが、他にも必要な知識がたくさんあるんです。私は、音大を卒業後、IT企業でプロモーションの仕事を10年近くしているのですが、最近ようやく様々なことがリンクしてきました。
そこで今回は、歌手になるために必要な知識についてまとめてみました。
歌手になるために必要なこと②｜実力はあるのに有名になれないのはなぜ？
あなたの周りには歌がとても上手なのに、なぜ有名になれないんだろうと思う人はいませんか？これは、知られる努力をしていないからです。事務所などに所属すればプロモーションなども一任できるのですが、その事務所に入るためにはオーディションを受けて合格したり、スカウトされる必要があります。
オーディションと言えども審査するのは人間です。審査員が「この人は売れる！」と思わなければ合格はあり得ません。それに、オーディションに受かったからと言ってすぐにデビューできるとは限らないのです。多額のレッスン料を払って所属したにも関わらず、一曲も自分の歌を持てずに終わってしまうケースも少なくないのです。
そこで、私が歌手を目指す人におすすめしたい方法は、SNSや音楽ストリーミングサービスを活用することです。音楽ストリーミングサービスには自分で楽曲をアップできるのを知っていますか？この2つを使えば、自分の歌で収益を上げることもできますし、事務所やレコード会社の目に止まればメジャーデビューもできるかもしれません。
オーディションは年に限られた回数しかありませんが、自分で音楽ストリーミングサービスやSNSに歌をアップすれば、いつでも聴いてもらえるのでチャンスも増えますよね。また、消費者の皆様に直接歌を届けられるので、実力を試すこともできます。
音楽番組が一番の情報源だった時代は、テレビから流れる歌謡曲だけが流行の歌でしたが、音楽ストリーミングサービスで各々が好きな歌を選んで聴く今の時代は、歌手を志すすべての人に平等にチャンスがある時代ともいえるのです。
歌手になるために必要なこと②｜マーケティングやブランディングを学ぶ
では、音楽ストリーミングサービスやSNSに楽曲をアップすれば、すぐに人々に聴いてもらえるのでしょうか？答えはNOです。自分の歌を聴きたいと思ってくれる人がいなければ、買ってくれる人はいないですし、歌手を生業に生きていくことはできません。
マーケティングとは何かというと、顧客が求めている商品を作り、その情報を届けることです。ブランディングとは、ブランドを消費者に認知させ、市場における商品のポジションを明確にする活動を指します。ブランディングとマーケティングを学べば、どんな歌が必要とされていて自分には何ができるのかがわかり、オリジナリティのある歌が作れるようになるのです。また、ターゲットとなる人たちにその歌を聴いてもらうためには、どのように宣伝するのが効果的かもわかるようになります。
誰かに見つけてもらうのを待つという受け身な姿勢より、自分で宣伝やプロデュースする力を付けた方が確実だと思いませんか？私自身はもう30代ですが、大学の頃からテレビに出ている歌手並みもしくはそれ以上に素晴らしい才能を持っている人にたくさん出会いました。しかし、そのうちのほとんどの人が大学卒業後、歌手として食べていくことを諦めてしまっています。若くて才能のある人たちが誰にも知られることなく歌うことを諦めてしまうのはもったいないと思っています。
歌手になるために必要なこと②｜自分に足りないことを知ろう
音楽の専門学校や大学を出ても歌手になる方法は教えてもらえません。オーディションに合格して事務所に所属しただけではデビューはできません。自分の得意分野と苦手分野を分析してみてください。
もし、歌手になるために音楽的な能力が足りないから勉強したいと思うのであれば、音大や専門学校に行くことで何かしらの成長ができるかもしれません。実力は十分あるけど、自分の売り込み方や差別化ができないと悩んでいるなら、マーケティングやブランディングを学んでみるのが良いかもしれません。
歌手になるという夢を達成するまでに必要なことは音楽の知識のみとは限らないのです。柔軟にゴールに向かうルートを探してみてください。
歌手になるために必要なこと②｜歌は好きだけど自分に向いている分野がわからない場合は
歌は好きで得意だけど、どんな方向性で活動をすれば良いのか、自分の良さがわからないという人もいるのではないでしょうか。
前回の記事にも書きましたが、私は現在、ミュージックプラネットというプロジェクトに参加して楽曲を作っていただいております。
このプロジェクトに参加すると、有名プロデューサーさんが、適正を見て曲を提供してくださいます。オーディションはあるのですが、無料なので受ける価値ありです。
歌は自信がないのですが、私は何で20年近くも音楽を続けてきたのかを考えた時に、私が伝えたいことは、私が学で学んできたジャンルや専攻楽器では、伝えきれないことに気づき、歌を歌いはじめました。楽曲が完成したら聴いていただけたら嬉しいです。
