楽器やスポーツ、仕事や勉強など一つのことを長く続けるのはとても忍耐がいること。人生において忍耐強さは大切なことです。しかし、長く続けるだけではただ時間を無駄にしていることも。
頑張って何年も続けているのに、なかなか周りの人とのさが縮まらない。そんな悩みを持ったことがある方は、ぜひ一度自分のことを客観的に見てみてください。上手く行かない時は必ず理由があるはずです。私は小学校から大学まである管楽器を専攻していましたが、伸び悩んだ時期もありました。
そこで今回は、自分の成功体験と反省を活かして、長く続けているの上達しない理由についてまとめてみました。おそらく、楽器だけでなく、スポーツや仕事、勉強にも当てはまるとおもいます。
長く続けても上達しない理由①|誰かに頼っている
スポーツや楽器など、教室に通ってレッスンを受ければ上手くなると思っていませんか?これは大きな間違いです。上手くなる人は、先生につかなくてもある程度上手くなるのです。どんなに素晴らしい先生についていても、自分で学ぶ姿勢が無ければ上達はあり得ないのです。
効果的な練習方法や、テクニックを教えてもらうことはできても、上手くしてもらうことはできません。先生に言われたことを鵜呑みにするだけでなく、どういう意図で言ったのか自分なりに整理して自分のものにすることが大切です。
長く続けても上達しない理由②|先生が合っていない
その道のプロというと、なんだかとても偉くて逆らってはいけない人という気がしませんか?しかし、そんなことはありません。先生といえど人間ですから、自分との相性があるのです。厳しい先生のときはやる気も出なくて楽しくなかったけど、褒めて伸ばす先生の教室に移ったら楽しくなってどんどん上達したという人も少なくありません。
また、先生がその道で素晴らしい才能をお持ちだからといって、教えることが上手とは限りません。天才的な人ほど、凡人がなぜできないのかわからなかったりするものです。
長く続けても上達しない理由③|具体的な目標がない
習い事など上手くなりたいと思ったとき、上手いとはどのような状態か言葉にすることはできますか?例えば音楽に例えると、「この曲が弾けたら」や「このコンクールで優勝したら」など、上手くなる人はこの質問に答えられると思います。つまり、上達しない人は目標がないのです。初めから大きな目標を立てる必要はありません。「今日はこの小節を完璧にしよう」「間違わずに通して弾けたら終わりにしよう」など、毎日小さな目標をクリアすることで、気がついたら上達しているはずです。
また、目標として1日何時間という目標設定をする人がいますがこれもよくありません。集中して練習してもダラダラ練習しても時間は同じですし、目標もなく練習しても時間が無駄になるだけです。
長く続けても上達しない理由④|むいていない
真面目な人ほど陥りやすい失敗だと思いますが、そもそも向いていないということはあり得ます。あなたは、今やっている習い事や趣味と別のことをやったことがあるでしょうか?
私は、音楽を諦めて就職したときに、営業ってこんなに楽しいんだ!と驚きました。そして、マーケティングに携わるようになったらもっと楽しくて、音楽しかやってこなかった日々をとても勿体無く感じました。
途中から辛いことを頑張っている自分に酔ってきて、長年やってきたんだからここでやめては勿体ないという気持ちになってしまうのだと思います。その後、趣味で歌を始めたのですが心から好きなことをやっている時ってこんなに楽しいんだ!と驚きました。
もっと早くに気がついて、色々なことにチャレンジしていたら会社員じゃない人生もあったかな?なんて思ってしまったり。「自分にはこれしかない!」と決めつけることは、自分の可能性を狭めることです。頑張っても上達しないときは、柔軟に考えて様々なことにチャレンジすることをおすすめします。
長く続けても上達しない理由⑤|頭を使っていない
上達していない人は、頭を使っていない可能性が高いです。根性があるというのは素晴らしいことですが、頑張る方向性を間違えていたらどれだけの時間を費やして練習しても上達することはあり得ません。
上達しないのには必ず理由があるはずですから、まずはなぜ上達しないのかを考えてみましょう。勉強でも仕事でもそうですが、机の前に向かってばかりでは煮詰まってしまいます。そういう時は、散歩でもしてリフレッシュすると新しいひらめきが生まれるかもしれません。
仕事=机に向かうものなど、自分の中に決めつけがある場合、柔軟に頭を使えていない可能性があるので、自分を客観視してみてください。
脱根性論|自己満足をやめる
自分では精一杯頑張っているつもりなのに、頑張っていないと人から言われるのは辛いことですよね。しかし、頑張り方を少し変えるだけで、必ず上達するものです。技術系のものは特に、実技にばかり時間を割いてしまいがちですが、考える時間というのがとても大切なのです。
楽器の練習においても、何度練習してもできなかったところが、楽譜を見ずに音階で歌えるまで楽器をおいてひたすら暗譜してから、楽器を持って練習するというように工夫しただけで、1曲を完成させるまでの時間がかなり短縮できましたよ。
努力は必ず報われます。気合だけでなく頭を使ってみることが大切です。