音楽

アーティストがマーケティングを学ぶべき理由

音楽大学や専門学校を卒業したら、プロのアーティストとして活動できると思っていませんか。残念ながらそうはいかないのが現状です。

私は、音楽大学を卒業して一般企業に就職し、もう10年近くマーケティングの仕事をしています。この仕事を始めたことで、なぜ才能があるのに有名になれないまま夢を諦める人が多くいるのか分かりました。

音楽大学では、世の中の人に自分を知ってもらう方法は教えてくれないからです。学校を出たあとにどのように活動したら良いか分からないからです。

私はもう夢を追うような歳ではないですが、私が会社で学んだマーケティングの知識が、若くて才能のある人たちの音楽活動のヒントになればと記事を書きました。

マーケティングとはなにか

マーケティングとはどのような概念なのか、Wikipediaにはこう書かれています。

企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。

Wikipedia

これを、アーティストのマーケティング活動に置き換えて簡単に説明すると、「アーティストという商品でお金を稼ぐために、どのような楽曲が世の中で必要とされているのかリサーチしたり、リサーチのもと完成した楽曲を沢山の人に買ってもらうためにプロモーションしたりする活動」と考えてもらえば良いと思います。

なぜマーケティングが必要か

どんなに音楽的な才能を持っているアーティストでも、世の中に必要とされている楽曲を作らなければ、誰も買ってはくれません。「聴きたい」と思ってくれなければ、CDの購入や楽曲のダウンロードをしてくれることはありません。

そのため、今はどのような楽曲が必要とされているのか調査した上で、自分は音楽を通してどのように貢献できるかを考える必要があるのです。また、どんなに良い楽曲を作っても宣伝しなければ誰もその曲を知ることはありません。これが、才能あるアーティストでも有名になれない原因の一つだと思います。

それに、若者向けの楽曲なのにラジオで宣伝しても聞いてほしい人に届けることはできないですよね。このように、ただ闇雲に宣伝するのではなく、どのような媒体で宣伝するかも重要になってきます。

このように、アーティストが有名になるためにはマーケティング活動が必要なのです。このようなスキルは、音楽大学や専門学校では学ぶことはできません。

アーティストがマーケティングを学ぶべき理由

アーティストが有名になるために、マーケティングが必要不可欠ということはご理解いただけたと思いますが、「事務所に所属したら全てやってもらえるんじゃないの?」と思いますよね。

インターネットが発達する以前の時代は、プロモーションというとテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの媒体が一般的でした。そして、これらをつかってプロモーションするには、何百万単位のお金が必要になります。そのため、アーティストとして生計を立てようと思ったら、事務所やレコード会社と契約するしかなかったのです。しかし、時代は変わり現在では、事務所に所属する必要性がなくなりつつあるのです。 

現在は、WEBの発達により音楽配信サービスで各々が好きな音楽を聴く時代になりました。それに伴い、ヒットソングも細分化されてきています。昭和のように、テレビから流れるヒットソングを家族全員が歌えるという時代でなくなってしまったのは寂しい気もしますが、それだけ多くのアーティストにチャンスがある時代とも言えるのではないでしょうか。

オーディションを受けて事務所に所属するということは、どんなに才能あるアーティストでも審査員に刺さらなければそれで終わりです。しかし、WEBを活用すれば自身の楽曲を消費者に直接届けることができます。個人で活動することで売上は全て自分の懐に入りますし、万人受けを狙わずとも、音楽で生計を立てられる可能性があるのです。

SNSなどで音楽関係者の目に留まりメジャーデビュー出来る可能性もありますし、マーケティングを学び個人で活動した方が現代に適した効率的な音楽活動が出来るのです。

どのように学ぶのか?

本屋さんに行けば、マーケティング関連の書籍も沢山ありますし、ウェブで検索すれば無料で情報を公開しているブログなども出てきます。

このブログでも、マーケティングの手法や、私が今までに読んだおすすめの書籍をご紹介していければと思っておりますので、引き続きチェックしていただけたら嬉しいです。

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