赤ちゃんの初めての誕生日は「初誕生」と言って、昔から特別なお祝いの日でした。なぜ特別な日かというと、医療が発達していなかった時代は、生後間もなく亡くなってしまう赤ん坊が多かったため、無事に１歳を迎えることができたという事は当時の人々にとってこの上ない喜びだったのです。
そのような、古くからの伝統的なお祝いは、現在にも受け継がれています。子どもの一歳の誕生日に「一升餅」や「選び取り」を行おうと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、初めてのことだと正式にはどのように祝うのか分からないことが多いですよね。我が家の娘も2021年3月「初誕生」を迎えます。そこで今回は初誕生の祝い方について調べてみました。
初誕生はどう祝う？
昔は今より医療が整備されていなかったこともあり、赤ちゃんが１歳を迎えるのは大変なことだったそう。そのため、初誕生は1歳の誕生日を無事に迎えられたことと、これからも元気に育ってほしいという願いが込めて盛大にお祝いが行われたのです。
初誕生の日に行う儀式は2つあります。「一升餅」と「選び取り」です。また、当日は儀式を行うだけでなく、祖父母も一緒に食事をしたり記念撮影をするご家庭が多いようです。赤ちゃんに背負わせたお餅は、切り分けてみんなで分けるのが良いそうです。分けやすいように小分けのお餅で行うとご家庭もあるようですね。
それぞれの儀式のやり方については、以下に詳細をまとめてみました。
一升餅は「一生」の願いを込めた儀式
「一升餅」は「一升」と「一生」をかけて、「一生食べ物に困らずに、健やかで円満に過ごせるように」との願いを込めて行う儀式です。
日本全国を見ると一升餅を使ったお祝いにはさまざまなカタチがあるようですが、一般的には丸餅を風呂敷に包んで背負わせるようです。ちなみに、最近ではこの儀式を現代風にアレンジして、リュックにお餅を入れて背負わせるのも人気だそうです。
また、一升餅の重さは約2kgもあるため、きっと重さに驚いて泣いてしまう赤ちゃんもいると思います。しかし、ちゃんと背負えなくても問題ありません。
- 立ち上がれたら「身を立てられる」
- 座り込んだら「家を継いでくれる」
- 転んだら「厄落としができた」
というように、赤ちゃんがどのような行動を取っても縁起の良い意味が込められているのです。
「選び取り」は将来を占う儀式
選び取りは、赤ちゃんの前にさまざまなアイテムを並べ、赤ちゃんが手にとったアイテムから将来を占う儀式です。一般的には「筆」「お金」「そろばん」の3点が使われ、それぞれ下記のような意味を持つそうです。
- 「筆」・・・勤勉で頭のいい子になる
- 「お金」・・・将来裕福になる
- 「そろばん」・・・手に職をつける
現代では、筆やそろばんを持っていないご家庭もあると思うので、筆はペン、そろばんは電卓と言うように代用するのも良いと思います。
また、赤ちゃんの才能開花を願うこの儀式は、この3点のアイテムだけでなく、楽器やサッカーボールなど、ご家庭ごとに様々なアイテムを増やして行なっているようです。
あくまで占いですので、赤ちゃんの将来について家族で盛り上がりながらゲーム感覚で楽しむのが良さそうですね。実際の品物を用意するのは大変なので、アイテムの絵を描いた紙で代用するご家庭も多いそうです。
お祝い道具はどこで手に入る？
ネット通販で探してみたところ、名前入りのお餅とリュック、「選び取り」用のカードがセットになったものを見つけたのでいくつかお勧めをピックアップしてみました。
一升餅セットおすすめ①
小分けのお餅と選び取りカード、お部屋の飾り付け用のガーランドなどがセットになっているのでこれ一つで初誕生のお祝いをすることができます。お餅には名入れもしてもらえます。唐草模様の風呂敷も可愛いですね。
一升餅セットおすすめ②
一升餅とリュックのセットです。リュックはしっかりした作りでデザインも可愛いので、誕生日プレゼントとしても◎。名前を入れてもらえますし、7色から選べるのも嬉しいですね。選び取りカードやガーランドもついて、これ一つで初誕生がお祝いできます。クラウンもついているので、赤ちゃんに被らせて記念撮影をしてみてはいかがでしょうか。
一升餅セットおすすめ③
とにかくリュックのデザインが可愛い一升餅のセットです。デニム、ストライプ、カモフラの3種類から選べます。名入れも刺繍でとてもオシャレです。選び取りのカードなどはついていないので、別で購入しても良いと思います。こちらも星形で可愛いですよ。
ちなみに我が家は
私は、おすすめ②のセットを購入しました。ネット通販を見ていると可愛いのがたくさんあって悩んでしまうので、初誕生祝いに必要なものがすべてセットになっているのはありがたいですね。
初誕生は家族で楽しむ特別な一日
「一升餅」も「選び取り」も伝統的な儀式ではありますが、今となっては意味を意識して行うよりもイベントとして楽しむご家庭が多いようです。
儀式だからといって形式にとらわれず、それぞれのご家庭ごと赤ちゃんの成長を祝う特別な一日にしていただくのが良いと思います。
我が家はというと、地方の両親たちはコロナで遠征ができないので、両家とリモートでつないでみんなで娘の成長をお祝いする予定です。
