ブランコやお風呂の揺れが怖い方はいませんか?揺れが怖いという人はあまり多くはないものの、一定数存在しています。Yahoo知恵袋を見ていると、結構、この恐怖症に対する質問が多く寄せられていました。
私も揺れ恐怖症の一人です。もし皆さんの周りに、揺れが怖いという人がいたら、偏見の目で見ずに、温かく見守ってもらえればと思い、揺れ恐怖症についてまとめてみました。
揺れ恐怖症とは
揺れ恐怖症とは、ぶらぶらと揺れる物や、水面の揺れ、大きな音などの空気の振動などが怖いという症状です。わかりやすいように、具体例を挙げてみます。
- 電気の紐
- ブランコ
- ペンダントライト
- 手に下げている重たそうな買い物袋
- 給食着袋などの巾着
- ハンドバッグ
- お風呂や海など水面の揺れ
- 除夜の鐘の音と揺れ
- ピアノの低音
- バスドラムやティンパニーなど低音の打楽器
- ボールをドリブルする音
- ドアがバタンと閉まる音
- 回転扉
- 大縄跳びの縄が回っているところ
- ラジオ体操のジャンプ
上記に挙げた具体例からもわかるように、この恐怖症は、日常生活と密接に関わっているといます。
工夫次第で、揺れの少ない生活を送ることは可能ですが、完全に排除することは不可能なのです。
つまり、この恐怖症の人は、常に恐怖とストレスに晒されて生きていることになります。ちなみに私の場合は、重たい物の揺れと、大きな音が怖くてたまりません。
重たい物の揺れとは、遊園地のバイキングや、漫画などに出てくる鎖の先に鉄球が付いたような武器。けん玉やパンパンの買い物袋なども怖いです。
また、私は吹奏楽部だったのですが、バスドラムやティンパニーの音が怖くて、一度意識しだすと、合奏中も逃げ出したいような不安な気持ちになりました。
最近怖いのは、主人の実家のドアの閉まる音です。鉄製の扉がバタンッと閉まる音を聞くと冷や汗が止まらなくなります。
揺れ恐怖症の原因は?
心療内科なども受診してみたのですが、原因は特定できませんでした。私は、物心ついた頃から、揺れる物が怖くて、弟が動物のぬいぐるみの尻尾を持って振り回しているのを見て、泣いていたのを覚えています。
一つ心当たりがあるとすれば、私が1歳半くらいの頃に、祖父がはしごから落ちて大怪我をした事がありました。60kg以上の成人男性が、1.5m以上の高さから落ちたわけですから、それはそれは大きな音がしたそうです。
その事があってしばらくの間、大きな音がするたびに、「じぃじ落ちた?」と不安そうに母に尋ねていたそうです。その時の記憶は全くないのですが、その件がトラウマになっているのではと自己解決しています。
また、原因について、ネットでも検索してみたのですが、よくわかりませんでした。お母さんのお腹の中で阪神大震災を経験したのが原因かもしれないという方もいたので、昔の記憶がトラウマになっている可能性はあるかも知れません。
揺れ恐怖症の克服方法は
色々と調べてみたのですが、治ったという事例は見つかりませんでした。しかし、私の感覚として、幼少期よりは恐怖心を忘れている日が増えたような気がします。忘れている時は、下記のような場合です。
- 仕事に熱中している
- 恋をしている
- 目標がありその事について考えている
- 旅行などの楽しいことが近々あるとき
このように、楽しい気持ちの時や、他のことに熱中している時は、少し症状が和らぐようです。
揺れ恐怖症を軽減する工夫
恐怖症を和らげるポイントは、なるべく揺れや音の少ない生活を心がけることです。例えば、手提げの荷物は両手で抱えてしまうとか、お風呂は蓋を自分の入る隙間だけ開けてはいるなどです。
換気扇を回していると、気圧の関係でドアがバタンッと閉まることはありませんか?ドアの戸当たり音は、恐怖症でなくても気になっている人が多いようで、防止用テープが売っています。これを貼るだけで、少し音が小さくなりますよ。
少しの工夫で、恐怖心を忘れて生活できますので、皆さん是非試してみて下さい。
揺れ恐怖症について知って欲しい
高所恐怖症や、閉所恐怖症と違い、かなりマニアックな恐怖症なので、誰かに打ち明ける事に戸惑いがあるかもしれません。しかし、理解はされなくても、知ってもらうだけで、生活しやすい環境を手に入れられるかも知れません。
これは恥ずかしいことではありません。自分ではどうしようもないことなのです。克服方法も見つかっていないのですから、揺れが怖いという気持ちと上手に付き合っていくしかありません。
揺れ恐怖症が、少しでも認知され、理解されない事に苦しむ人が減ることを願って、これからもブログに情報を公開していきたいとおもいます。