幼い頃は、誰でも夢を持っています。しかし、大人になってその夢を叶えられた人はどれくらいいるでしょうか。殆どの方が、成長の過程で夢を諦めてしまうのが現実です。
また、金銭的な理由や、親の反対、周りとのレベルの違いを感じたなど、諦めなければいけない時が来たのに関わらず、諦め方が分からないという方もいるのではないでしょうか。
私も、楽器の演奏家になりたいという夢がありました。運と両親のおかげで大学までは、音楽を続けられましたが、卒業後に音楽でお金を稼ぐことができないにも関わらず、気持ちの整理をすることができず、とても辛かったのを覚えています。
そこで、今回は、上手な夢の諦め方について記事を書いてみました。
まずは現実と向き合う
夢を諦めなければいけないという事は、何か理由があるはずです。そこから目を背けてしまっては、いつまでも先に進む事はできません。
まずは現実を受け入れる姿勢が大切です。なぜ、夢を諦めなければいけないのか、理由を明確にしてください。納得できる理由であれば、自然と前に進むことができると思います。
年齢制限がある夢などは仕方がないかもしれませんが、「誰かに言われたからやめた」というんりゆうだと言い訳ができてしまいます。
そうすると、自分には能力があるのに…と気持ちを引きずってしまい良くありません。
人のせいにしても、自分の現状が変わるわけではありません。この時大切なのは、なぜ、夢を諦めなければならないのかを理論的に考えることです。
そうする事で、自分の弱点に気づくことができ、今後生きる上で同じ失敗をしないように気をつける事ができます。挫折を糧に成長することができます。
なぜ、それをやりたかったのか考える
夢を諦めても、この先も生きていかなければなりません。今は、絶望的な状況かもしれませんが、前に進むしかないのです。
そう考えた時に、あなたは何故「それがやりたかったのか」分析する事が、前に進む道標になります。例えば、ピアニストになりたいという夢があったとします。それは、あなたが本当にやりたかったことでしょうか?それとも、手段に縛られているだけでしょうか?
人は、その夢に向かって頑張っているうちに、いつの間にか、手段と目的がすり替わってしまう時があります。
「ピアニストになって人を感動させる演奏をしたい」とか「ピアニストになって世界中の人に勇気を与えたい」という夢があったとして、ピアニストになる夢は終わったかもしれませんが、「人を感動させたい」「世界中の人に勇気を与えたい」という夢は別の方法で叶えられる可能性もあります。
ピアノを弾くというのは、その夢を叶えるための一つの手段にすぎなかったのです。
人を感動させる仕事であれば、小説家や画家、現実的なところだとイベントプランナーなど他にも選択肢は沢山あります。その軸で、次にやる事を探していけば、別の形で夢が叶うと可能性もあるのではないでしょうか。
広い視野を持つ事が大切
夢が一つ終わってしまったら、しばらくの間は、お先真っ暗と思うかもしれません。しかし、ここで、心折れてしまうか、前向きに他の方法を考えられるかで、今後の人生が大きく変わってきます。
挫折から学べることは多いです。貴重な経験が積めたと前向きに捉えて、諦めずに次の道を模索していきましょう。