毎日、長時間練習しているのに、全く楽器が上達しない。自分には向いていないのかもしれない。そんな気持ちになることはありませんか?
楽器は、忍耐根性では上達しません。しかし、考え方を少し変えるだけで、誰でもすぐ楽器を上手く演奏する事ができるようになります。
そこで今回は、楽器の上達を目指す方に向けて、基本の考え方をまとめてみました。
大切なのは計画性
毎日、長時間練習しているのに、全く楽器が上達しない。そんな時、闇雲に長時間練習するというのが一番危険な練習方法です。上達しない人の共通点としては、根性論で練習している傾向にあります。頑張ったのに、報われないのは悲しいですよね。
音楽は右脳でするものと考えている方も多いと思いますが、実は上達の近道には左脳の働きが必要不可欠です。勉強にも仕事にも言えることですが、一つのことを極めるためには、ロジカルに考えることが重要なのです。
楽器を練習したしているという事は、何かしらの本番があると思います。まずは、楽器を置いてそれまでにしなければいけない事を、紙に書き出してみましょう。スマホのメモ機能でも構いません。
本番までに、どの様な状態になっていれば良くて、その状態に持って行くためには、何をしなければいけないのか、なるべく詳細に書き出すことが重要です。そして、書き出したものをスケジュールに落とし込んでいきます。
1回目のレッスンまでに譜読みを完璧にするなど、本番までのレッスン毎に目標を決めると、スケジュール通りに練習ができているのか、判断しやすいのでおすすめです。
これを、計画通りにこなす事ができればどんどん楽器は上達します。人より譜読みが遅いという場合でも、焦る必要はありません。自分が本番までに組んだスケジュール通りにできていれば問題ないのです。
行き詰まらない為のコツ
計画してみたものの、上手く予定通りに進まないとなると、心が折れそうになりますよね。
そんな時は、焦らずに、計画を練り直しましょう。ゴール設定を低くすることを検討するのも良いかもしれません。
例えば、専攻する楽器の課題曲の練習をしているとしましょう。プロのCDを聴いて、こんな風に演奏したいというのをゴールにしたとします。
テンポはこれくらい、表現はこんな感じで…という具合にゴールを設定して、いつまでに、これくらいのテンポまで上げるとスケジュールを組んだとします。その日までに計画通りのテンポまで上げられないと焦りますよね。
これが、本番に緊張する元凶です。自分の実力に対して、理想が高すぎるのです。こんな時は、「表現を優先したいから、テンポを少し下げよう」など、自分の今の実力に合わせて、ゴールを再設定することをおすすめします。
初めから完璧にできる人はいません。このようなプロセスでコツコツ練習を続ければ自然と上達していきますよ。ウサギとカメのカメの気持ちで努力あるのみです。
何回やってもできない時は練習方法を改める
レッスンの時に反復練習しましょう。とか、リズムを変えて練習しましょうと言われる事がありますよね?
しかし、それは、一般的に効果があるというだけであって、自分にも効果があるとは限らりません。何100回と同じ練習を繰り返してみてもできないようであれば、何故できないのか理由を考えましょう。
例えば、曲を練習していて、いつも同じところで間違えるとします。音が覚えられないのか、運指が上手くいかないのかだけでも、効率の良い練習方法は違ってきます。
音が覚えられないのであれば、いっそのこと、楽器を置いて歌ってみましょう。間違えずに歌えるようになれば、楽器でも簡単にできると思います。運指がうまくいかない場合は、間違える前後の2音だけ取り出して反復してみるのがいいと思います。
このように、できない時は、自分なりに様々な練習方法を模索してみましょう。また、今はYouTubeなどで楽器のレッスン動画を見る事ができる時代です。そこから効率の良い練習方法を見つけて真似するというのも効果的ですよ。
本番に間に合えば問題なし
吹奏楽部や吹奏楽団など、団体で楽器を演奏している場合は、周りと自分との実力差を比べて、焦ってしまうこともありますよね。しかし、本番に間に合えば問題ないのです。周りより遅れていたとしても、自分の練習計画通りに進んでいれば大丈夫です。
戦うべきは昨日の自分。昨日より今日、今日より明日と、少しずつでも前進できるように目標を決めて取り組むのが大切です。ウサギとカメのカメになったつもりでコツコツ練習しましょう。