アラサ―世代の皆さんは、「フルハウス」を見ていたという方も多いのではないでしょうか。「フルハウス」は、アメリカで制作されたシチュエーション・コメディで、日本では、1993年から放送を開始し1997年までに全192話が放送れた大人気ドラマです。
最近は、娘を寝かしつけたあと夫婦で「フルハウス」を見るのにはまっています。現在はスピンオフの『フラーハウス』と同時にNetFlixで全話一斉に配信されているんです。簡単にあらすじを説明すると、妻を事故で亡くした主人公の男「ダニー・タナー」が、男友達に助けられながら3人の娘を育てていく物語です。
1993年当時は、3人の娘たちに感情移入しながら見ていた私も、現在30歳になり主人公のダニーや子育てを手伝うために同居している義理の弟「ジェシー」と幼馴染の「ジョーイ」に共感しながら見ています。コメディでありながら、児童虐待や喫煙、飲酒、性、死などを扱うエピソードもあって、親になって見ると色々と考えさせられる作品です。
そんな「フルハウス」の主人公のダニーはハグが大好きな自称”Hugging Machine”。タナー家では家族との挨拶時や、喧嘩・説教の後の和解時など、とにかくいつでもハグをするのがルールになっています。作中では煙たがられたりもしているのですが、とても素敵なルールだと思ったので、今回は、ハグが赤ちゃんにもたらす効果について調べてみました。
ハグが赤ちゃんにもたらす効果
リラックスできる
東邦大学が生後4カ月以上の0歳児を対象として行った共同研究の結果によると、4カ月以上の乳児が「ぎゅっとハグ」された時、心拍間隔の増加率が高くなり、副交感神経が活性化しているリラックス状態であることが分かったそうです。ポイントは、「ギュッとハグする」こと。お母さんのハグだけでなく、お父さんのハグでも同じ効果が得られるようです。
自尊心が高まる
ハグをすることで幸せホルモンのセロトニンの水準が高まり、赤ちゃんは幸せを感じて前向きな感情を持てるようになるそうです。お母さんからハグされることで、その存在を認められ、自分はここにいて良い存在なんだと愛情を感じることができます。
学力アップにもつながる
ある調査では、親からのスキンシップが多かった子どもほど学力が高いという結果が出たそうです。これも、「オキシトシン」によるもの。オキシトシンが分泌されると、不安な気持ちが解消され、リラックスした状態を保てるため、勉強に集中でき、記憶力が高まるそうです。タナー家の長女「DJ」が頭が良いのもハグの効果かもしれませんね。
信頼関係が深まる
欧米では、武器を持っていない証に、握手をしたり、ハグをして確かめ合うことで、ハグの習慣がうまれたと言われています。ハグには、敵意が無いことを示すと同時に、信頼を深める効果があります。タナー家の仲が良いのは、ハグで信頼関係を深めているからなんですね。
赤ちゃんにとって効果的なハグのタイミング
ポイントは、赤ちゃんがハグしたい時にしてあげることです。赤ちゃんが甘えたいときに、甘えさせてあげることで、愛情エネルギーが子どもの心にチャージされ、自己肯定感が高まるそうです。
以前は、泣いている赤ちゃんや子どもをすぐに抱こうとすると、「抱きぐせがつく」という考え方が一般的でした。自分のお母さんなどに言われたことはないでしょうか?
しかし、私が出産した病院でも指導があったのですが、最近では「たくさん抱っこしてあげましょう」という風潮に変わってきているようです。
甘やかすのと甘えさせてあげるのは違います。「ギュー」っとハグをして赤ちゃんの心に愛情エネルギーをチャージしてあげましょう。
赤ちゃんをハグする方にも良い効果がある
ハグはしてもらう方だけでなく、ハグをするお母さんにも良い効果があるそうです。
ハグをすると、お母さんの脳にも幸せホルモンの「オキシトシン」や「セロトニン」「ドーパミン」が分泌され、ストレス解消や免疫力を高める効果のだとか。また、赤ちゃんへの愛情も高まるそうですよ。
ハグをする相手がいないという場合は、抱き枕やぬいぐるみでも、似たような効果が得られるそうです。皆さまも是非、フルハウスのタナー家を見習ってハグを週間にしてみてはいかがでしょうか。