初めての妊娠が分かった時はとても嬉しいですよね。生まれてくる子どもとの日々を想像しながら楽しみに過ごしていることと思います。しかし、出産予定日が近づくにつれて「どれくらい痛いんだろう」「どれくらい苦しいんだろう」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
私も、2020年3月に初めて出産したのですが、臨月に入ったくらいからとても怖くて夜眠れませんでした。理由は、未知の経験に対する不安と、自分は痛みに弱いという自覚があったからです。
痛みは人それぞれ感じ方が違うので、何とも言えませんが、当日の流れや気持ちの変化については、事前に知っておくことで心構えができるという初産婦さんもいるのではと思い、記事にまとめてみました。
とはいえ、無事出産を終えて、今では娘も8ヶ月になりました。出産後は楽しい日々が待っていますので、安心して読み進めてもらえればと思います。
22時間50分 出産の記録
出産する病院で行われた説明会で、「初産婦さんは12時間~16時間かかるので覚悟してください。」と言われたのですが、それよりさらに長い22時間50分かけて娘は生まれました。出産までの長い一日を時系列でご紹介します。
AM2:00|前駆陣痛開始
ここから、私の長い一日が始まりました。初めは、お腹を下した時のような、生理痛のような、軽い痛みでしたが、ずっと続いていたのと「ついに来たか」という不安で、眠ることができず朝を迎えました。
AM5:00|陣痛が10分間隔に
いよいよ、という感じで病院に電話しました。この日はちょうど、10:00から妊婦健診が入っていたので、「それまで様子を見ましょう。それまでに間隔が5分になったら連絡してください。眠れそうであれば寝てください。」とのことで、電話を切りました。
AM10:00|妊婦健診へ
動けないほどに、お腹が痛かったのですが、陣痛の間隔は10分のままだったので、10:00まで我慢して妊婦健診へ行きました。健診では、内診をしていただき、「子宮口が開き始めているので少し様子を見ましょう。」とのことで、別室で、赤ちゃんの心拍を確認する機械をつけて待機になりました。
PM12:00|分娩台へ
待機中に陣痛が5分間隔になり、そのまま車いすで分娩台に移動しました。分娩室では、服を着替えて、出産用のショーツ履き替えました。そして、点滴などをセットしてもらい。しばらくは、痛みに耐えながら待機です。
PM1:00|ランチ
分娩台の上で昼食を食べました。看護師さんから「長丁場になるから、しっかり栄養補給してください。」と言われ、何とか昼食は間食しました。今思えば、ここでしっかりご飯を食べておいて本当に良かったです。
PM4:00|夫が到着。ホテルで待機してもらう
夕方に夫から到着したと連絡がありました。この時にはもう、腰とお腹が痛くて横になっていられませんでした。想像以上に痛くて、必死な姿を見せるのが恥ずかしくなり、夫にはホテルで待機してもらいました。
PM6:00|夕食
病院の方で、夕食を用意していただきました。分娩台の上でいただくのですが、腰とお腹が割れそうに痛くて、ほとんど食事をとることができませんでした。
PM8:00|破水そして陣痛が・・・
破水してしまいました。いよいよ出産か?と思いましたが、ここで陣痛が弱くなってしまいました。私と赤ちゃんの感染症を予防する為に、抗生剤を飲みました。
PM10:00|赤ちゃんの頭が出始めた
子宮口が全開になり、赤ちゃんの頭が見えているとのこと!ここで、「ヒッヒッフー」をするのですが、なかなか進まず、ここから約4時間痛みと戦い続けました。
AM1:43|ついに娘が誕生
赤ちゃんの頭が出たあたりから、記憶がほとんどありません。痛くて苦しくてとにかく必死でした。会陰切開をしていただいたのですが、麻酔と苦しさで痛みはほとんど感じずでした。娘に続いて胎盤も、にゅるっとすぐに出ました。
AM2:00|傷口の処置など
切開したところを、縫っていただくのですが、これまた結構痛い。私は傷が大きかったせいもありますが、何針も何針も縫いました。お手洗いに行きたかったのですが、フラフラで歩けず、管を入れて取っていただきました。
AM3:00|初めて家族3人の時間
ここできれいになった赤ちゃんとご対面です。お父さんもおっかなびっくり抱っこしました。ここで初めて授乳も。一生懸命、おっぱいを求める姿に愛おしさが倍増しました。
AM5:00|病室に移動
覚悟していたとはいえ、出産がこんなに過酷とは…。全身筋肉痛で動けず、車いすで病室に移動しました。傷口もかなり痛く、ここから抜糸までの一週間も痛みとの戦いです。ロキソニンを処方してもらい何とか耐えました。
出産を終えて
今回8ヶ月ぶりに思い出しながら記事を書いていますが、あんなに痛くて長い一日に思えたのですが、今ではどんな痛みか思い出せません。
「もう無理」と思うほど、過酷でしたが、娘に会えた喜びは本当に大きく、出産してよかったなと思っています。
また、担当してくださった先生に、「頑張っているのはお母さんだけじゃない。お腹の子が一番頑張っているんだから、お母さんが弱音を吐いてどうする」と言われたことがとても心に残っています。
出産の痛みは今でもトラウマですし、無責任に大丈夫ですとは言えません。ですが、産んだ後の幸せは想像以上です。お母さんにしかできない、大仕事、終わった後には自信がつきますよ。